嫌いな人は克服したい「パクチー」の魅力
女性に大人気のタイ料理ですが、その象徴的な存在となっているのがパクチーです。
パクチーとは別名「コリアンダー」とも言われる香辛料の一つで、日本食にはまず見ることのできない独特の風味をしています。
タイ料理などの東南アジア系の料理にはかなり頻繁に使用される食材であり、ほんのちょっと入れるだけでもかなり料理の風味は変わります。
ヨーロッパでもハーブの一種としてパクチー(コリアンダー)は広く使用をされており、古代ローマでは薬の一種として民間で使用されてきました。
食べたことがない人にパクチーの味を表現するのは難しいですが、よく言われるのが「セロリとパセリと三つ葉の中間のような味」や「ニッキやどくだみのような香り」「洗剤や芳香剤のニオイ」といったものです。
ハーブや薬味として使用されるパクチーはそれ自体に何か味がついているわけではなく、口に入れたときにはただひたすらに強烈な香味を感じることになります。
その香味が好きな人にはとことん好きに、嫌いな人にはとことん嫌いに感じられてしまうようで、かなり人によって意見は分かれてしまいます。
しかしパクチーは非常に高い健康効果が確認されており、女性に嬉しいデトックス効果や美肌効果を得られる食材と言われます。
内部にはビタミンA、ビタミンB2、ビタミンCなど数多くのビタミン類があり、体内に入ると内臓を活性化してくれます。
最初は苦手と思っていた味も、何度か食べているうちに癖になって大好物になるということもよくあるので、食わず嫌いではなく積極的に挑戦をしていってもらいたいです。
パクチーを美味しく食べるための工夫
とはいえ、日本食に慣れた舌には根本的に合わない風味である、ということも確かなのがパクチーです。
いきなり初心者がパクチーを生食で大量に食べようとするのではなく、比較的香りがまろやかになる調理方法で慣れていくということがおすすめです。
本場のタイ料理でよく見かけるのが、パクチーを入れたスープやおかゆです。
ほんのちょっとパクチーが入っているだけでも存在感が感じられますので、エスニックスープやゆるめのおかゆに混ぜ込んで食べてみるとよいでしょう。
また香りの強い生食ではなく、乾燥パクチーやパクチーペーストといった加工食品を使ってみるというのもよい方法です。
パクチーは熱を加えると香味が弱まるという特徴があるので、独特の香りが得意でない人は炒め物や揚げ物として出されたものが向いています。
一方でパクチーの豊富な含有成分が熱によって分解されてしまうという問題もあります。
反対にパクチーを食べすぎてしまうとかえって体調を崩してしまうこともあるので、ほどほどに控えて楽しくパクチーを食べましょう。