ブロッコリーの仲間のカリフラワー
美容や健康によい食品の代表として扱われているのがブロッコリーですが、それに負けないほど豊かな栄養成分があるのがカリフラワーです。
もともとブロッコリーもカリフラワーもキャベツの仲間の野菜であり、ブロッコリー種の中で蕾部分が白く変異をしたことでカリフラワーが生じたと言われています。
いずれも大量のビタミンCを含有しているところが特徴となっており、主な調理法として茹でたものを食べるというところも一緒です。
日本国内の流通量で比較をすると圧倒的にブロッコリーの方が多く、約4倍程度の差があります。
外来野菜として入ってきたものなので食卓に登場するようになったのは最近で、戦後急速に進んだ西洋文化の導入の流れの中で一般に広がりました。
この時期に日本で食べられるようになった野菜には他にアスパラガスやセロリといったものもあります。
戦後間もない時期にはカリフラワーの方が人気があったのですが、1980年代から流通量が逆転してしまいました。
栄養価で比較をすると確かにブロッコリーの方が優れている点は多いのですが、カリフラワーには独特のほっくりとした触感と甘みがあります。
冬の時期には特に甘みのあるボリューム感のあるカリフラワーがたくさん出回りますので、旬の味をたっぷり感じてもらいたいです。
おいしいカリフラワーの茹で方
カリフラワーは生食ではアクがありますので、一度熱を加えるのがおすすめです。
茹でるのが手軽ですが、より栄養分をしっかり残したいならばスチームで蒸す調理法がおすすめです。
味付けとしては、マヨネーズやドレッシングを付けるのが一般的ですが、ローカロリーで食べたい場合にはレモンの果汁に酢をつけると栄養価も高めて補給できます。
カリフラワーを自宅で調理するときに少し迷うのが茎の部分ですが、茎にもたくさんの栄養分が含まれているので、捨ててしまうのはとてももったいないです。
表皮が非常に硬いのでやや厚めに剥いて、一口大に切って一緒に茹でたり蒸したりしましょう。
ストックにしたい場合はやや柔らかめになるまで熱を加え、それを他の温野菜と一緒にペーストにしてしまうという方法があります。
ペースト状にしたものを瓶に入れておき、パンやラスクにつけて食べると食事にもおつまみにも使えます。
また甘みのあるほっくりとした触感はミルクととても相性がよいので、ミルクたっぷりのクリームシチューやクリーム煮の中に入れるというのも定番料理です。
ホワイトソースを使った料理全般に使えるので、グラタンやドリア、クリームパスタの中に入れるというのもおすすめです。
軽く茹でたものをタッパーで保存しておき、ステーキやハンバーグを作った時に添え物にすると食卓の彩りが豊かになります。